企業におけるメンタルヘルス管理の仕組み作りとその参考例

1.はじめに=本講座の目的

初めに御断りしておきますが、私は心の問題の専門家ではありません、心の専門教育を受け
たわけでもなく、専門の資格がある訳でも有りません、ただ、起業して4年の間、うつ病にかかった
従業員や、発達障害を抱え人と摩擦を生み続ける従業員と対峙し、悩みながら試行錯誤を繰り返
してきました。

その間に、心の専門家に相談しいろいろな本を読み、自分なりに勉強を続け、あの手この手
で、問題を抱えている従業員にアプローチをし続けました、机を殴りながら怒鳴っている相手の
話をひたすら聞き、妥協点を探ってみたり、納期一月前に突然出勤しなくなった従業員の穴を埋
めるべく、家に帰れず徹夜続きなど、いろいろな事件が合った事を思い出します、もし私が現場に
入っていたのなら全ての事件に対して全く対応ができず、従業員から愛想を尽かされ、取引先か
らも信用を失い、とっくに弊社は無くなっていたと思います。

4年間の取り組みの中で感じた事として、心の問題を抱えた人間と対峙する事は、対峙する人間
にとってかなり大きな精神的負担であり、相応の知識・経験と環境が整っていないと、対応している
人間も連鎖的に心を病む可能性が高いという事でした。

また、いざという時のルールや仕組みが無ければ、病気になった従業員は救われず、それを見
た他の従業員の不安からくるモラルの低下や会社に対する信用の失墜は、会社にとって致命傷
たる大きなダメージすら与える可能性もあります、私の会社のような小さな会社にとっては、従業
員のモラルの高さが無ければ、より規模の大きい企業と競争し、勝ち抜いてゆく事などとてもでき
ません。

今日ご紹介するメンタルヘルス管理の各種施策は、従業員の不安を低減し、個性に合わせた
コミニュケーションや、積極的に不満を引き出す体制を構築することにより、全体のモラルを上げ、
結果、メンタルヘルスの問題の発生を防ぎ、人の育ちやすい環境を作る事を目的としております。

就業規則の整備などは、使い方を一歩間違えれば、会社にとって安全に従業員を解雇する為
の施策とも受けとられませんので、公平で適切な適用を心がけてください、会社の維持と雇用を
守る為に絶対必要なものなのですが、会社にとって都合よく使ってしまえば従業員のモラルを下
げる為の凶器となり、企業にとっての命取りとなりかねません。

私の経営者としての経験から、会社とそこで働く人たちが少しでもメンタルヘルスに良い環境を
手に入れる事が出来無いかと考え、4年間の試行錯誤した経験を基に作ったものが今回の仕組
みとなります、本講座でご紹介する施策が、少しでも御社の為になる事を願っております。

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